ホンとのところ

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筒井康隆『時をかける少女』(角川文庫)読了

細田守監督のアニメ映画『時をかける少女』を観たのをキッカケに、原作の小説を読んでみた。

これまで筒井康隆さんの小説で読んだことがあるのは『家族八景』一作だけだった。

本作、てっきり長編小説だと思っていたが短編だった。しかもずいぶん簡潔に書いてある。解説を読んで納得。もともと<学年別学習雑誌に連載された、ジュブナイル小説>だった。しかも、「中学三年」から「高校一年」まで7ヶ月間の連載。うん、その年頃に読みたい作品だなと思う。もしかしたらSFに興味を持って手を出す契機になったかもしれない。

文庫には、心理学から少女のトラウマを突き止める「悪夢の真相」とユーモアSF(と取った)の「果てしなき多元宇宙」の2編も掲載。