日々(シンプルな情熱)
アニー・エルノー著、堀茂樹訳の『シンプルな情熱』(ハヤカワepi)を読んだ。
人生における恋愛の比重が大きい人の気持ちはよくわからないのだが、
なぜそんなに恋愛を?というわからなさはそのままに、しかし、
心の中で何が起こっているのかはよく分かり、また共感も出来る小説だった。
文庫版の解説を斉藤由貴さんがしていて、そこに感銘を受けた。
本当にご本人?と思ってしまうくらい文章も良い。
平行してジェーン・スー『きれいになりたい気がしてきた』も読書中。
スーさんも私とはだいぶかけ離れた人間なので、
「こういう人もいて、こんな風に考えているんだー」というところが多い。
勉強になる面もあるが、気をつけないと流し読みしてしまうので注意が必要。